大阪万博 ウズベキスタンパビリオン
[篠原商店]
材料製作
施工
工作物
物件情報
設計
ATELIER BRÜCKNER
所在地
大阪府大阪市此花区夢洲中1丁目
未来を切り拓く螺旋状のオブジェ
ウズベキスタンパビリオンは、ウズベキスタンの豊かな文化遺産、先進的な建設技術、そしてSDGsへの取り組みを表現している。 ウズベキスタンのホラズム州に位置し、ユネスコ世界遺産に登録されているヒヴァの建築や遺産や、中央アジアの人々の伝統的な護符「トゥマール(tumar)」から着想を得たパビリオンのデザインは、平面図で見ると三角形をしている。約750平方メートルの2階建てパビリオンは、馴染みのあるウズベキスタンの風景を表現しており、これまでの伝統と先進的なデザインを融合させている。レンガと粘土でできている基礎部分は、大地や根、ウズベキスタンの文化遺産を表現し、風通しの良い高さ8メートルの木造彫刻は森を象徴しており、伝統的な寺院や宮殿の建築を参考にしている。 パビリオンの建設に使用されている木材、粘土、レンガは、ウズベキスタンの伝統に基づいた自然素材であり、循環型経済の理念に沿った再利用可能な材料。屋根のデザインには280本の木材が使用されており、来場者はスマートフォンを使って、それぞれの木の原産地を追跡することができる。木材にはトラッカーが付けられており、どこで伐採された木材なのかを確認できる。使用されている木材はすべて日本固有のヒノキ科の樹木「スギ」で、大阪近郊で栽培されたものとなっている。